シンデレラとサッカー王子


王子
「……あのっ!」


シンデレラ
「は、はい?」


王子様はシンデレラの手を
そっと両手で握り、
ジッと見つめて言いました。


王子
「あの……私は……
あなたの事が好きになってしまいました」


シンデレラ
「……っ!!どえぇーーっ!?
マジでぇーー!?」


王子
「マジです!」


これにはシンデレラもビックリ!

なんとなんと、
王子様から告白をされてしまいました!
頭の痛みも、一気に吹き飛びました。


王子
「一緒にいて楽しいと思える女性は、
あなたが初めてなんです。
あの食べっぷり、
見事なリフティング、
先程の身のこなし……
私はいたく感動しました」


シンデレラ
「いやぁ~、そんなぁ……
感動される程のものじゃないんですけど~
……ん?」


とその時、
シンデレラは大事なことを思い出しました。


シンデレラ
「あぁーっ、忘れてたぁ!!
王子様、今何時ですか!?」


王子
「えっ?今は……
あ、もうすぐ12時ですが……
それがどうかしましたか?」


シンデレラは、
血の気がサァーッと引きました。

大変です!
魔法がとける時間が迫っています!

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