秘密の関係
二人の変化
ゆうかside
うちは最後の給料日の今日とあるお店に入った
なやむけど、やっぱりゆのとうちがイメージされやすい青かな
「すみませーん
店員さん、これください
ひとつはプレゼント用で」
「こちらの青のダイヤが入ってる指輪ですね
サイズは何になさいますか?」
「えーと9号で」
「かしこまりました」
そううちが今さっき入ったお店は、ジュエリーショップだ
ゆのに擬似プロポーズしようと思って指輪を買いに来たのだ
なぜ擬似かというと日本ではまだ同性婚が認められてないからだった
まぁ今夜ゆのに会うまではこのことは秘密だが
まぁ買ったしあとは渡すタイミングだよなぁ
どちらかの家じゃロマンチックじゃないし、
かと言って高級なお店だとそれ感がすぐ伝わっちまうしなぁ
めちゃくちゃ悩むなぁ

ゆのside
なんでゆうかは今日が付き合ってちょうど半年記念だというのに、会うのは夕方近くとか言ってたくせに今すぐ会いたいなんてlineよこしてくるもんだからソッコーで準備して待ち合わせ場所に来たはいいものの、本人が来ないってどういうことよ
ようやくゆうかがきた
「ちょっとゆうか、呼び出した本人が遅れるってどういうことよ」
「ごめん
道が混んでて…
水族館行って、その後近くの公園行ってもいいかな?」
「もちろんいいよ
ゆうかもうちもイルカ好きだしね
半年記念の場所にはもってこいの場所だね」
      水族館にて
「うっわぁあの魚たち綺麗だねぇ」
「確かに綺麗だけど、ゆのの方がの数千倍も可愛いよ」
「ゆうかのバカ///
よくそんな恥ずかしいこと、さらっと言えたもんだね///
そんなことよりもイルカのショー見に行くよ
早くしないと始まっちゃう…」
「早く行こう」
「うん!」
    イルカのショー終了後
近くの公園で二人は談笑していた
「やっぱりさぁいるかって頭いいよね
鳴き声も好きだし」
「うんそうだねってさ、ゆうかさぁこんなのというためにわざわざ公園寄りたいなんてあったわけじゃないんでしょ?
さっきから時間気にしてるみたいだし…」
「確かにそれだけが理由じゃないけど、時間はもう少しだけ待ってくれない?」
「うんわかった」
そして、夕日が一番きれいなタイミングに、差し掛かった時ゆうかがおもむろに右のポケットからあるものを取り出した
そしてそれを持ちながら「うちはゆのと別れる気なんて毛頭ないし、これからもずっとゆのだけだし、ゆのが最初で最後の相手でいいと思ってる
今はまだ法律的に無理だけど、法律的に良くなったらうちと結婚してください」
そしてゆのにさしだしたのは、そう昼間買った指輪だった
ゆのの返事はというと「はい喜んで」だった
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