ラブ アゲイン
「…ん、…っ!」

濱田の手の動きで目を覚ました菜々。

「おはよう」
「お、はよう…って、何処触ってるの?」

蠢めく濱田の手を掴んで、顔を赤らめて濱田を見上げる菜々。

「なんだちきしょう、かわいいじゃないか!」

思わず叫び、菜々に覆い被さる。

「あんなんじゃさぁ?
全然足りない。もっと菜々といちゃいちゃしたい」

濱田は菜々を組み敷いて、朝から濃厚なキスを浴びせた。

「やだもう、渉ちゃん!
ちょっと待って…」

初めは抵抗しはしたが、濱田のそれに応えようとする菜々に、更なる愛おしさが増す濱田。

「結婚、するぞ」

そう口に出して、濱田は菜々に口付ける。




あの頃より、力強く抱く濱田のそれに、菜々はうんうんと頷きながらしがみ付く。

勘違いだったとはいえ、頑なに拒み続けた濱田の気持ち。
頑固な菜々を受け入れ、更なる先を約束してくれる。

結婚がゴールだなんて思わないし、そんな甘いものだとも思わない。
ただ、もう一度、この人を信じたい。
あの頃信じきれなくて逃げ出した自分の弱さが恥ずかしい。
二度と過ちは犯さない。大丈夫、彼となら、あたしはあたしでいられる。
彼にもそうであって欲しい、そんな器の大きい女になる。

「渉ちゃん、…愛してるわ」

菜々は達する直前濱田に猛烈なディープなキスを浴びせた。





end





2016.5.1




ご静聴?ありがとうございました。


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