もう1度...

｢ねぇ。見て見て！｣

｢なに？｣

｢新くんいるよ。やっぱかっこいいよねぇ。｣

｢えっ？新がかっこいいの？え。どこが？｣

｢どこが。って見た目も勉強も運動も全部OKじゃん！あんな完璧な人いないよ？｣

｢もしかして、あいつってそんなに人気なの？｣

｢まぁね。ファンクラブとかあるみたいだし。｣

｢そーだったんだ。｣

｢いいよなぁ。そんな人と蒼は幼馴染みだもんね。｣

｢べつに。私、あいつに嫌われてるから。全然、喋らないし。｣

｢ふーん。そんなんゆって。ホントはさー｣

｢なに？｣

｢昔の恋が終わってないとかだったりして〜。だってさ、幼馴染みなんでしょ。小さい頃に結婚しよー。とか約束してるでしょ｣

｢そんなの、もう忘れたよ。｣

｢蒼ってさ可愛いのに恋愛に全く興味無いよね。勿体ないよ。｣

｢好きとかそーいうのわかんないんだよね。あと、ほら。めんどくさいじゃん笑｣

｢そーかな？｣

｢そーそー。ほら、早く教室入ろ。｣

恋なんていつからしてないのかもわかんない。好きってどんな気持ちだっけ？
それすら、忘れちゃった。