あなたの傍に居させて
「違い・・・ます・・・・・」


「何が違うねん。」


そう言われた社長の声は、地の底から聞こえて来るような低い声だった。

ジリジリと距離を縮めて来る。

まだまだ手の届きどうな場所ではないけど、ゆっくりと距離が縮められてる。

それ以上近づかれたら、私はあなたに手を差し出してしまう。

溢れんばかりに大きくなってしまったあなたへの想いを吐き出してしまう。

距離を取ろうと後退りすれば、さらにあなたは近づいて来る。


ドアまで追いやられた私は行き場を失い、ドアに凭れる。



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