あなたの傍に居させて
「俺に、堕ちて・・・・・・」




えっ・・・・・・


詰められた距離で目の前には綺麗な神城社長の顔があって、その口が私の耳元で囁いた。


その甘くて私の中心に響く声は幾分か震えてた。




「大勢の中の一人にはなりたくありません・・・・」




自分の意志とは反対の答え。


このまま神城社長に堕ちたい。


けど、大勢の中の一人になりたくないのも本音。
精一杯の虚勢を張る。


< 45 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop