あなたの傍に居させて
その日の内に秘書課へ顔を出した。


「悠紀おるか?」


これまた会社創立当時から俺の下で働いとる男を呼び付けた。

遠野悠紀。秘書課の課長や。


こいつが各秘書を決めとるって事は、俺に男の秘書しか就かへんのは、コイツの仕業ってことか。

そんな事考えとったら奥から悠紀が出て来よった。


「おぅ、悠紀、元気か?」
「はい、滞りなく業務は進んでおります。」



と、こっちもタブレット片手に話しとる。

なんや、今はタブレットが主流なんかい。ま、そんな事どうでもええけど。

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