好きだけど、近づかないでくださいっ!
「おおっ、今日はシュークリームが入っている」
給湯室に着くなり、冷蔵庫チェック。なんと今日はシュークリームが入っていた。
しかも、これは私が好きなシトロンのシュークリーム。
でも、箱を開けてガッカリした。
営業部は総勢三十名。そのうち営業事務は八人で全員が女性。
大体、暗黙の了解で営業さんは人数分買って来てくれるのに今日はたった一つ。
これはさすがに誰かが食べるために買ってきたもので冷やしているだけ。
食いしん坊の私でもさすがに手は出せず、泣く泣く冷蔵庫に戻した。
「お前のことだからすぐ食べると思ったのに、珍しいな」
お湯を沸かし、お気に入りのマグカップに紅茶を淹れていると後ろからそんな声を掛けられた。
振り向かなくても分かる。この美ボイスは椎野課長だ。
どうしよう。ここ逃げ場がない。寄りにも寄って出入り口に課長がいる。
とりあえず、平常心、平常心。
給湯室に着くなり、冷蔵庫チェック。なんと今日はシュークリームが入っていた。
しかも、これは私が好きなシトロンのシュークリーム。
でも、箱を開けてガッカリした。
営業部は総勢三十名。そのうち営業事務は八人で全員が女性。
大体、暗黙の了解で営業さんは人数分買って来てくれるのに今日はたった一つ。
これはさすがに誰かが食べるために買ってきたもので冷やしているだけ。
食いしん坊の私でもさすがに手は出せず、泣く泣く冷蔵庫に戻した。
「お前のことだからすぐ食べると思ったのに、珍しいな」
お湯を沸かし、お気に入りのマグカップに紅茶を淹れていると後ろからそんな声を掛けられた。
振り向かなくても分かる。この美ボイスは椎野課長だ。
どうしよう。ここ逃げ場がない。寄りにも寄って出入り口に課長がいる。
とりあえず、平常心、平常心。