好きだけど、近づかないでくださいっ!
那月のマンションの、前で運転席と助手席をそれぞれ交代して、二人とはそこでお別れ。


手錠を外さないままの移動はちょっと無理やりだったけど康介くんが外さないと言ったので助手席から運転席へ康介くんが乗った後、私も乗った。



「あの、話したいことがあるんです。時間、大丈夫ですか?」


「ああ、俺も話したいことがあるんだ。行きたいところもあるし、今からそこで話そう」



康介くんが連れてきてくれた場所は高台にある夜景スポット。ここからはよく街の夜景がよく見える。ネオンが宝石のようで目を奪われた。



「話したいこと、お前から話してくれるか?先に聞かせて欲しい」
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