好きだけど、近づかないでくださいっ!
でも、なんだかそれを気にしてシュークリームまで買ってきてくれたなんて課長、優しい。また好きになる。

でも、これ以上スキサケが酷くなるのは困るのに。


「そう。先週は普通だったのに今週に入ってから、いや休日出勤のときからおかしい。俺、お前に何かしたか?思い当たらないんだ」


「な、何もないですよ」


「何もないわけないだろ。今だってこっちを見ない。おい、聞いてるのか」


ガッと手首を掴まれ、無理やり課長に振り向かせられた。ヤバイ、絶対に顔が赤いに決まってる。

とりあえずそれを隠すために俯いた。


「・・・そんなに俺の顔を見るのが嫌か」

「ち、違います」


課長の少し傷ついた声に思わず、顔を上げると瞳に一瞬、映ったのは真剣な眼差しの課長。


「じゃあ何で避けるんだ?」


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