好きだけど、近づかないでくださいっ!
「よくわからないけれど、これからも課長特権で公私混同させてもらうんでよろしくな」
ポンと肩に手を置かれ、耳元でそう言われた瞬間、課長だと認識してしまった。
そして、スキサケ発動。
お腹の底が熱くなり、動揺と共に椅子から転げ落ちた。
「ああっもう何、やってんだよ。ほら、ドジだな。全く」
しゃがみこんで差し出された手。脳が困惑してる。この人は課長なのか、そうじゃないのかと。
だから迷わず私は脳に伝達する。この人は口の悪い俺様で私の好きな課長ではないと。
「あ、ありがとうございます」
「おっ、素直じゃねえ?ったくもう余計な心配増やすんじゃねえぞ」
そうだ。この人は課長じゃないと思えば、普通に接することが出来る。それは差し出された手を取ることができたから。
でも、引き寄せられた瞬間、やっぱり重なった視線が課長だと認識してしまい、思わず思いっきり両手で課長を突き飛ばした。
「戸松ー!」
会議室内に大きく響き渡る課長の怒号も無視して私は急いで会議室を飛び出した。
「絶対にこれから、嫌がらせしてやるからな」
課長のそんな独り言も知らないままに。
ポンと肩に手を置かれ、耳元でそう言われた瞬間、課長だと認識してしまった。
そして、スキサケ発動。
お腹の底が熱くなり、動揺と共に椅子から転げ落ちた。
「ああっもう何、やってんだよ。ほら、ドジだな。全く」
しゃがみこんで差し出された手。脳が困惑してる。この人は課長なのか、そうじゃないのかと。
だから迷わず私は脳に伝達する。この人は口の悪い俺様で私の好きな課長ではないと。
「あ、ありがとうございます」
「おっ、素直じゃねえ?ったくもう余計な心配増やすんじゃねえぞ」
そうだ。この人は課長じゃないと思えば、普通に接することが出来る。それは差し出された手を取ることができたから。
でも、引き寄せられた瞬間、やっぱり重なった視線が課長だと認識してしまい、思わず思いっきり両手で課長を突き飛ばした。
「戸松ー!」
会議室内に大きく響き渡る課長の怒号も無視して私は急いで会議室を飛び出した。
「絶対にこれから、嫌がらせしてやるからな」
課長のそんな独り言も知らないままに。