好きだけど、近づかないでくださいっ!
「まあ、今はあいつらなんかに負けない。俺は俺のすべきことをやってやるって思ってる。嫉妬で、わざとミスして尻拭いさせられたことは、いい意味であいつらへの未練断ち切らせてくれたしな」


嘘つき、未練タラタラ。
本当は、あの輪の中に戻りたいって誰よりも思ってるくせに。

俺様のくせに嘘が下手なんだから。

「さっ、俺のくだらねえ話はこれで終わり。さあ、次はお前の番だ」

少し切ない話を聞いた後、口にしたストロベリーパフェはいつもより酸味が感じられた。俺様も話してくれた。


私も腹を括ろう。


そう決めて、深呼吸をして口を開いた。
< 55 / 113 >

この作品をシェア

pagetop