好きだけど、近づかないでくださいっ!
そんな共通点から仲良くなり、今では休みの日も一緒に出掛ける仲になった。


私はどちらかというとうじうじした性格なので那月がバッサリと切ってくれるとありがたい。


だからスキサケの事情も説明したのだけど、バッサリどころかぐさっと刺さる。


「はぁ?スキサケ?そんな体質初めて聞いたわよ。なんか小学生でもあり得ないくらいの恋愛音痴ね」


「ごもっとも。那月みたいに恋愛上手ではありません。でも、これからどうしよう?確実に課長とは顔合わせにくい」


「まあ、淡白な課長をあそこまで怒鳴らせたのはある意味すごいわよね。でも、課長もそんなに気にしてないんじゃない?それより、好きだから避けるなんて体質めんどくさいわね」


サバサバ大歓迎だけど、めんどくさいとは。まあその通りなんだけど。

本当、めんどくさい体質。


結局、那月に小馬鹿にされただけでこのスキサケの解決策は見つからず。

まあ見つかっていたら今の今までそんな体質なんて続いていないか。
< 8 / 113 >

この作品をシェア

pagetop