エリート上司と偽りの恋
「綺麗だったね」
「はい、すごく綺麗でした」
「次、どこ見たい?」
「イルカとアシカのショーが見たいです」
「よし、行こうか」
再び手を繋ぎショーが行われる場所に行くと、すでに人が沢山座っていた。
前の方に空いている場所を見つけた私たちは、階段を降りて席に座る。
座っているときも、篠宮さんは私の手を握ったままだった。
きっと、釣り合わない恋人だって思われてるよね。
だけどあんなに気にしていたことなのに、もうそんなのは関係なくなっていた。
だって今、幸せだって……心から思えるから。
ショーが始まると、私たちはイルカに釘付けになった。
高くジャンプをしたり輪っかを潜ったり、そのたびに篠宮さんの手にグッと力が入るのがなんかかわいくて、思わずクスッと笑ってしまった。
「それでは次、どなたかに投げていただきましょう」
飼育員さんがアシカに投げる輪を高く挙げながら客席を見渡している。
「テレビとか見て一回こういうのやってみたいなーって思ってました」
「当たるといいね」
「いえ、でも恥ずかしいです」
「はい、すごく綺麗でした」
「次、どこ見たい?」
「イルカとアシカのショーが見たいです」
「よし、行こうか」
再び手を繋ぎショーが行われる場所に行くと、すでに人が沢山座っていた。
前の方に空いている場所を見つけた私たちは、階段を降りて席に座る。
座っているときも、篠宮さんは私の手を握ったままだった。
きっと、釣り合わない恋人だって思われてるよね。
だけどあんなに気にしていたことなのに、もうそんなのは関係なくなっていた。
だって今、幸せだって……心から思えるから。
ショーが始まると、私たちはイルカに釘付けになった。
高くジャンプをしたり輪っかを潜ったり、そのたびに篠宮さんの手にグッと力が入るのがなんかかわいくて、思わずクスッと笑ってしまった。
「それでは次、どなたかに投げていただきましょう」
飼育員さんがアシカに投げる輪を高く挙げながら客席を見渡している。
「テレビとか見て一回こういうのやってみたいなーって思ってました」
「当たるといいね」
「いえ、でも恥ずかしいです」