エリート上司と偽りの恋
結衣の話を聞いて、少し気持ちは楽になった。けど、篠宮主任は……。
「ねぇ麻衣?麻衣はその人のこと好きなんでしょ?会いたいって思う?」
会いたい……会いたいよ。
無理だって分かってても、会社の中で主任を見つけたら、私はドキドキしてしまう。
仕事の話だとしても、声を掛けられたら勝手に顔が緩んで、懲りずに幸せだと感じちゃうんだ。
「会いたい……。私、このままじゃダメだよね」
結衣はまた私に太陽みたいな明るい笑顔を向けて、静かにうなずいた。
ちゃんと気持ちを伝えよう。
そして、ちゃんと振られよう。
翌日夕方、東京に帰ってきた私に結衣からLINEが届いた。
【そういえば覚えてる?昔電車の中でチカンに間違われそうになった人を、麻衣が助けたことあったよね?
私ができないことを、麻衣は沢山できるんだよ!
明日の誕生日、お互い笑って過ごそうね。
HAPPY BIRTHDAY、大好きな麻衣】
家に帰った私はまたぐずぐず悩んでしまう前に、すぐに主任に電話をかけた。
「あっ、加藤です、突然電話してしまってすいません。もし明日少しでも時間があれば、会ってもらえませんか……」
「ねぇ麻衣?麻衣はその人のこと好きなんでしょ?会いたいって思う?」
会いたい……会いたいよ。
無理だって分かってても、会社の中で主任を見つけたら、私はドキドキしてしまう。
仕事の話だとしても、声を掛けられたら勝手に顔が緩んで、懲りずに幸せだと感じちゃうんだ。
「会いたい……。私、このままじゃダメだよね」
結衣はまた私に太陽みたいな明るい笑顔を向けて、静かにうなずいた。
ちゃんと気持ちを伝えよう。
そして、ちゃんと振られよう。
翌日夕方、東京に帰ってきた私に結衣からLINEが届いた。
【そういえば覚えてる?昔電車の中でチカンに間違われそうになった人を、麻衣が助けたことあったよね?
私ができないことを、麻衣は沢山できるんだよ!
明日の誕生日、お互い笑って過ごそうね。
HAPPY BIRTHDAY、大好きな麻衣】
家に帰った私はまたぐずぐず悩んでしまう前に、すぐに主任に電話をかけた。
「あっ、加藤です、突然電話してしまってすいません。もし明日少しでも時間があれば、会ってもらえませんか……」