この恋、理由はいりません
私が言葉を続けるうちに吉岡さんの手の力は弱くなっていき、最後には私の二の腕から離れていた。
ポカンと口が開いていたと思えば、唇を噛み締め私を涙目で睨み休憩室を出て行く。
いったい何。
ヒリヒリする二の腕を抑えながら大きくため息をついた。
「つえーーー。立花さん超強えじゃん」
そう言って入り口に立っていたのは同期で営業部の時期エースと言われている冨田馮矢。
いままで話したことなっかたのだけど、いきなり何なの。