完璧なカノジョの秘密


ー好き。

私を背負って、逃げてくれた事。

私の目を見て、普通に接してくれた事。

無茶するなって、肩を貸してくれる事。


それに、胸が熱くなるのも、泣きたくなるくらい嬉しいのも、我妻君だけだ。


きっと、私は我妻君が好きなんだ。


そう思ったら、今触れている部分から、火傷しそうなくらいに顔が熱くなる。


ードキンッ、ドキンッ


やばい、やばい恥ずかしくなってきた。

どうか、我妻君に、バレませんように……。


「おい、気になるだろーが……って、寝たのか?」

「っ!!」


予想以上に至近距離で、我妻君が私の顔をのぞき込む。

それに驚いた私は、つい息を止めてしまった。

ち、ちち近い。

あ、我妻君の睫毛長いなぁ……なんて、少女漫画みたいな事を考える。



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