完璧なカノジョの秘密
「まりあ様は、みんなで見守るのが、決まりなのよ」
「1年のアンタが、あたし達2年を差し置いて、近づけるわけないじゃない」
女の子達に囲まれて、壁に追いやられる。
まったくもう……。
関係ないけど、私のせいでもある。
ほっとくなんて出来ない…。
なんとかしようと1歩出した所で、愛梨さんが叫ぶ。
「これだけは絶対に渡せません!!」
そう言って愛梨さんは手にもった何かをギュッと胸に抱いた。
良く見ると、それは手紙だった。