完璧なカノジョの秘密
「バカしゃないの!!」
「早く離せよ!!」
そう言って、女の子達に髪を捕まれる。
「や、やめてぇ!!」
なのに、愛梨さんは手紙を必死に守っていた。
きっと、怖いはずなのに…。
きっと、痛いはずなのに…。
諦めてしまえばいいのに…。
私は……こんな風に必死に想いをつづってくれた手紙を、わずらわしいとさえ思ってた。
「………最低だ……」
ポツリと呟いていた。
私、最低だ。
あの子、今までもこうして手紙を必死な思いして靴箱に入れてくれてたんじゃない?
全部読んだりはしてなかったから、分からないけど…。