完璧なカノジョの秘密
「いつも、私を見ていてくれてありがとう。あなたの気持ち、ちゃんと受けとるわ」
ータンッ!!
私は、そう言って愛梨さんの返事を聞かずに、窓の外へと飛び出した。
フワリと、宙へと放り出される体。
怖いとか、死ぬだとか、そんな気持ちよりも、あの子の気持ちに、ちゃんと向き合いたいと思った。
そりゃあもちろん、女の子だし、恋愛対象とかは無理だけど、その気持ちだけは否定したくない。
「もう………ちょっと…よし!」
私の手が、やっと手紙を掴んだ。
そして、気づいた時には、プールの真上にいる。
ちゃ、着水っ!!
ーバッシャーーンッ!!!
とっさに着水のフォームを取り、入水する。
体に、物凄い衝撃が襲った。