完璧なカノジョの秘密
「その嬉しいとか、ヤメロ。可愛いすぎて、襲いたくなるだろーが……んっ」
「んぅっ!」
我妻君は、私に深く口付けた。
そのまま、魂吸われそうなくらいに貪られる。
あぁ、死にそうなくらい、苦しい。
なのに、幸せだから、今は時間が止まったらいいなーなんて、思ってしまう。
「ぷはっ、あ、我妻くっ……」
「清人」
「え、え??」
あれ、私さっきからえ?しか言ってない気が…。
うう、我妻君と今までどうやって話してたのか、思い出せないよー…。
「付き合ってんだから、名前で呼べよ」
「そ、そっか!」
そそそ、そっか!
私達、今日から付き合う事になるんだよね!?
あぁ、実感がまだわかなくて、すっかり忘れてた。
私、我妻君を名前で呼んでも良いんだぁ……幸せ!!
「えーと、えと、き……清人……」
「っ!!」
名前を呼ぶと、我妻君は顔を赤くして、ガバッと私を抱き締めた。