完璧なカノジョの秘密



え………?


「無理。全部、俺が予約してっから」

「だ、誰………我妻 清人!?」


そう、そこにいたのは紛れもなく清人で、私の机に手をついて、目の前の男子を睨んでいた。


って、どうして私のクラスに!?


「嘘っ!!我妻君だ!!」 

「きゃ~っ!!イケメン!!」

「間近で見ると、本当にイケメンすぎて直視できないぃっ!」


女子達の歓声が巻き起こる。

やっぱり、清人って人気なんだなぁ………。

うぅ、や、妬ける!!

清人のバカ、無駄にイケメン!!


と、失礼極まりないヤジを心の中で飛ばして、私は清人の顔を見上げる。



「帰るぞ、まりあ」

「う、うん……ねぇ、なんでうちのクラスに…」


そう尋ねようとした瞬間ー……。


ーキャアアアッ!!!

それはもう、鼓膜が破れそうになるほどの悲鳴が巻き起こった。


「我妻君、まりあ様を呼び捨てにしてた!」

「嘘だろ、まさかあの2人って!?」

「俺等の青春がぁーーーっ!!」


わぁ……なんで、こんな事に??

わんさか人だかりが出来て、すごい事になってる。




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