完璧なカノジョの秘密


ーボコボコボコ…

水の中に沈みながら、私はゆっくりと目を開いた。

あぁ、全く……。

こんな事、毎回やってたら命がいくつあっても足りない。

でも、この手紙を受け取れて良かった。


「………………っ」


私は水面に向かって泳ぎ、勢い良く顔を出す。


ーバシャンッ!!

「ぷっ、はっ……」


肺にたくさんの酸素が入ってきたら、やっと生きた心地がした。


「まりあ様ーーっ!!」


窓から、泣きそうな声で私を見つめる愛梨さんに、私は手を上げて、濡れてしまった手紙を見せる。





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