完璧なカノジョの秘密
「…………………」
清人が打った弾の感じを見てると、コルクが軽るくて、かえるさんを正面から撃っても、衝撃が吸収されちゃう。
でも、中心じゃなくて、かえるさんの「はじ」を撃って、軽く回転させて倒す……。
「ふう………っ」
まるで、竹刀を竹刀で振り払うように。
「すごい殺気だな………」
「た、倒れるのかしらっ!?」
「あのカエルを狙ってるんだよな?」
そうです、私はあのカエルさんを狙っています。
2丁の銃で、右下から右上を狙う感じで「回転」させてカエルさんを倒そう。
ーパンッ、パンッ!!
私は2発、狙い通りに右下を撃ち、カエルさんが傾いた所で、右上を撃って、連チャンで撃ち込む。
そして、ポスンッとカエルさんは見事に落下した。
「「「オオオオーッ!!」」」
ーパチパチパチッ!!
歓声と拍手が一斉に巻き起こる。
「あんた、すげーなぁ!」
「どうもありがとう」
屋台のオジサンからカエルの人形をもらって、私は清人に手渡す。