完璧なカノジョの秘密
「はい、かえるさんだよ!清人への、プレゼントっ!」
「まりあ………ぶふっ、お前マジ凄すぎ!」
そう言って爆笑しながら、清人はカエルさんを受け取って、嬉しそうに笑う。
「でも、男としてこれは許せねーから、あとは俺にやらせて」
そう言いながら、清人は腕まくりをして、銃でポッキーに狙いを定める。
その腕の筋肉や、浮き出る血管に、やっぱり清人は男の人なんだって、トキメク。
「せめて、あれくらいはな………」
ーパンッ、パンッ!!
そして、カタンッとポッキーが落下した。
清人はそれをオジサンから受けとると、私に差し出す。
「まりあが好きなモン、俺もあげてーから」
「っ!!」
そう言って微笑む清人の顔といったら……。
優しくて、それでいて私を大切だと言ってくれているような、愛しさに溢れた笑顔を浮かべるんだ。
「清人………本当、大好きっ!!」
ーガバッ!!
「おわっ、バカまりあ、あ、危ねーだろーが!」
思いっきり抱きついた私を、清人が力強く抱き止めてくれる。
私は、清人に抱きついたまま、清人を見上げて笑顔を浮かべた。