完璧なカノジョの秘密
「ねぇ清人……」
「ん、何だよ?」
ニコニコとする私を、清人は照れ臭そうに見下ろす。
ねぇ清人、私……今幸せすぎて死にそうだよ?
責任、とってよね!!
「大好き!」
私はそう言って、少し背伸びをする。
清人の顔に届くには、私は背が低すぎるから。
そして、頬に唇を寄せた。
ーチュッ
「なっ、なっ!?」
「私を、ドキドキさせた責任、取ってね!」
清人が言ったんだよ。
心臓発作になって死にそうになってるんだから、責任取れよって。
だから、私にも責任とって。
清人を、こんなにも好きにさせて私をドキドキさせる責任を。
「不意うちとかっ、バカやめろ!」
「真っ赤だ!」
いつもからかわれてる腹いせに、私は清人をからかう。
すると、清人は顔を真っ赤にして私を睨んだ。
だけど、全然怖くないんだからね!
「俺も、好きだよ……まりあが」
「っ!!………ふふっ、嬉しい」
それでも、私に好きと言ってくれる清人に、私は笑みを返した。
これからもずっとずっと、あなたの傍にいたいなぁ。
それは、幸せすぎる今、欲張りかなとも思った。
だけど……好きになると、どんどんその先を求めてしまって、欲張りだって分かってても、止められないほどに、清人が好きになってしまったのだと、思った。