完璧なカノジョの秘密
我妻君は私の方は見ず、プールの波紋を見つめているようだった。
「手紙、私宛の手紙が落ちちゃったから…拾わなきゃと思って」
私は、手に持っていた手紙を見せる。
「はぁ?お前、その紙っぺらの為に命かけたのかよ?」
「いや、そこまで深くは考えて無かったの」
ただ、拾わなきゃと思った。
まぁ、でも……これじゃあ、もう読めないけどね。
「つーか、何で無傷なんだよ?」
「私、ミスパーフェクトですから」
「は?」
あれ、知らないの??
私の噂、ミスパーフェクトって言われて有名なのに。
まぁ、見た目無傷に見えるだけで、本当は首痛いし、体も痛い。
着水なんて初めてやったわ。