完璧なカノジョの秘密
②強がり、泣き虫な私
次の日、私は洗濯をした紺のジャージを手に、廊下をうろうろとしていた。
まずったな……。
隣のクラスだって事は知ってたけど、今は昼休みだ。
みんながみんな、教室でご飯食べてるわけじゃないし…。
「まりあ様だ……」
「今日も、超絶美人だな…」
ジャージの入った紙袋の中には、お礼のお菓子、手作りではないけれど、買ったポッキーが入っている。
実は、私、ポッキーが大好物なのだ。
「キャーッ!!」
「まりあ様、今日もご機嫌麗しゅう」
にしても……廊下が騒がしい!!
どうしてこう、行くとこ行くとこ人だかりがぁっ…!!