完璧なカノジョの秘密


「ここねっ!!」

ーカキィィィンッ!!


私は、見事そのホウキで野球ボールを打ち返す。

すると、すごい事に、ホームランだった。

私は、ホウキを地面につけて、ホッと息をはいた。


「ふぅ……」


全く、毎度毎度面倒ごとに巻き込まれてる気がする。

ここも、もう安全じゃないかも。


「ま、まりあ様すみませんでしたー!!」

「お、お怪我はーっ!?」


遠くから駆け寄ろうとしてくる男子生徒に手を上げてそれを制する。


「大丈夫、問題無いわ!」

あ、でも……。

このホウキは、もう使えないかも…。

ヒビの入ったホウキに、私は苦笑いを浮かべる。




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