完璧なカノジョの秘密
そうして、私は無事に3連続勝ち続け、優勝した。
そして、その足で飯島君の元へと歩く。
ーパサッ
私は、頭の防具を外し、頭を振って、髪を振り払う。
そして、飯島君を見下ろした。
「はあっ、はあっ、次は……あなたの番だよ、飯島君」
「ま、まりあ様っ」
飯島君の長い前髪の隙間から見える目からは、涙が溢れていた。
私は、笑みを向ける。
すると、決意したように立ち上がり、飯島君はこの話を持ちかけた男子達の所へと向かっていく。
「な、なんだよ飯島!!」
「まりあ様に頼むなんて卑怯だ!!」
「まさか、俺たちに荷物持ちさせるわけねーよなぁ?」
男子達は、先程飯島君を見て、逆ギレをする。
頑張れ、飯島君……。
私は、そっと胸の中で応援する。