完璧なカノジョの秘密


「や、やや、約束は約束だ!!」

「っ!?」


飯島君は、今までのボソボソとした弱々しい声とはうって変わって、はっきりとそう言った。


「き、きき君たちはいつも俺に勝ってな約束をとりつけるくせに、君たちは守らないなんて、おお、横暴だろう!!」


「お、落ち着け飯島……っ」


飯島君の勢いに、男子達が押されているのがわかる。

それを見ていて、なんだか私までスカッとした。


「だ、だが!!俺は君たちに荷物持ちしてもらわなくても結構!!その代わり、金輪際、俺に突っかかってくるのは止めてもらいたい!!」


話し方はなんだかどこかの総理大臣のようだけど、それはそれで面白いかも。


私はクスッと笑った。


「わ、わかったか!!」

「「「は、はいぃぃぃっ!!」」」


飯島君の言葉に、男子達はついにひれ伏した。


「良かったなー!!」

「飯島良く言ったー!!」

パチパチパチッと何故か拍手が起こる。


よし、良くわからないけど、これで万事解決……。





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