Everlasting true love♡♥Ⅱ
「お客さん、着きましたよ。」
住宅地を離れ、きっと一度も来たことがないであろう族の倉庫まで送ってもらった。
見た目から察したのか少し警戒した目で私の様子を窺っている。
そんな運転手にお金を渡し、お釣りはいらないと言い倉庫の扉まで走った。
たとへあの人に捨てられても、ここは、ここだけは私を必要としておいてくれるだろうと思っているから。私が消えて心配してると思っているから。
私は期待を胸に扉を開けた。
突然帰ってきた私に驚いたのか下っ端達は動きが止まっている。
そんなに驚くこと?
むしろ無事だったことを喜びなさいよ!!
少し苛立ちを感じる。
だけど今は早くみんなの顔が見たい。
私が無事と知って安心する顔が見たい。
私が帰ってきたことを喜ぶ顔が見たい。
私が必要だという顔が見たい。
ここにはある。
あったんだ。