Everlasting true love♡♥Ⅱ
光輝side



達「頬、痛みますか?」

光「・・・あぁ。」

殴られた頬から、あいつがどれだけ乃愛瑠を思っているのか伝わってきた。
仲間の達樹たちだけじゃなくて、敵である黒狼総長にすら心配かけているみたいだ。

殴ったのは俺のためだろう。


光「・・・はぁ・・・
  もう止まんねぇって誓った
  ばっかだったのにな・・・・・。」

達「目が覚めました?」

光「フ
  ああ。
  黒狼総長をあそこまで本気にさせる
  乃愛瑠はやっぱりすごい。


  面白い奴・・・。」



俺しかしらない過去。

知っている奴らはもうこの世にいない。

乃愛瑠は・・・・・


きっと忘れている。



護ってやれるのは俺だけだ。



敵である黒狼総長に気づかさせられたことにちょっと悔しさがあるが感謝しなくちゃいけねぇ。
俺はあいつの言うとおり総長にはあまり向いていない。



一度下がりかけた白夜を俺の作戦で全国№2を保てた。

おかげで白夜の名はまた一段と有名になった。



俺を慕ってくれる奴がたくさんいる。


そんな自分に酔っていたのは俺。


№1という地位に酔っていると思っていた黒狼はそんなんじゃなかった。
俺よりもずっとしっかりした総長がまとめて引っ張っている。
努力をしているからこそ黒狼はずっと頂点にいる。

俺の憧れていた総長像。


< 193 / 321 >

この作品をシェア

pagetop