鈍感娘社会人になる!
4月・指導社員
4月花は、社会人2年目になりました。
新入社員は、1週間研修を受けてからお店に配属になります。

1週間後、新入社員が配属になりました。
石河菜緒ちゃん。20才です。
旅行の専門学校を出てるので、即戦力です。
菜緒ちゃんとは、新入社員ノートでやり取りをしたり、仕事のときは花について教えてあげたりしました。
菜緒ちゃんは、知識もあるし、真面目なんだけど、大人しいのが難点で、もう少し大きな声を出そうねと先輩から言われてしまいました。

菜緒ちゃんは、優しい子で一所懸命に取り組むので、お客さんからも好評で、新入社員ですが、指名されるようになりました。

そんなある日、新入社員かな?と思われる旅館の営業さんがきました。なんだかういういしいのです。背がすらっと高く、モデルさんのようなイケメンです。
すぐに菜緒ちゃんが応対しましたが、菜緒ちゃんがなんだか困ってるようなので
花が隣に行った所、営業さんは加藤さんと言い、菜緒ちゃんに一目惚れしたそうで菜緒ちゃんの連絡先を聞いてたようです。
菜緒ちゃんは、ここまでアプローチされたことがないらしく困ってました。
見ると、群馬の大きな旅館さんの営業さんだし、花の第一印象は良かったので、菜緒ちゃんに名刺をいただいて、何かあれば、菜緒ちゃんから連絡させることにしました。
それとは別に加藤さんと花と菜緒ちゃんの3人でご飯を食べに行くことにしました。
加藤さんは、今日は花たちのお店が最後だから、花たちが上がるまで待っててもらいました。
連絡先は、ひとまず花が交換しました。

花たちのお店が入ってるショッピングモールの中で、よくランチに行くイタリアンで食べることにしました。
加藤さんは、新入社員に見えたけど、今月から営業を始めたそうで、以前は現地で働いていたとのこと。大学卒業してから3年現地で働いた25才で今月から一人暮らしを始めた話を楽しくしてくれました。イケメンなのに気取らない加藤さんに菜緒ちゃんも好印象のようです。
花も菜緒ちゃんも実家暮らしなので、一人暮らしの失敗例に笑いながら、一人暮らしに憧れるのでした。
話してるうちに、菜緒ちゃんも加藤さんに打ち解けてきたので、菜緒ちゃんも加藤さんと連絡先交換してました。
気づいたら22時になっていて、レストランがクローズの時間なので、解散しました。
加藤さんと花は、途中まで一緒だったので、色々菜緒ちゃんのことを話ながら帰ってきました。
加藤さんは、実は旅館の跡取りで修行中とのことでした。
菜緒ちゃんに本当のことを話すか迷ってましたが、菜緒ちゃんのことを思うなら早めに話して下さいと花は二人を応援しますとも言いました。
加藤さんと別れてから、携帯を見ると菜緒ちゃんから、ラインがきており
「今日はありがとうございました。
初対面の人とは、緊張してあんまり話せないんですが、花さんのおかげで楽しかったです。」
花は嬉しくなって、二人のキューピッドになろうと決意したのでした。
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