恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
●●●●●●
「夏本。お前、どうしたんだ。両目が恐ろしく腫れてるぞ。巨大ミミズでも見たのか?!」
始業チャイムと同時に教室にやって来た物理担当の学年主任が、私の顔を見るなり息を飲んだ。
その声に、クラスメイトが一斉に一番後ろの席の私を振り返る。
「きゃあ、瀬里、大丈夫?!」
「ヤバイぞ、冷やしてこいよ」
皆が心配する中、学年主任は続けた。
「俺も子供の頃、巨大ミミズを見たとたんに眼が腫れてなあ」
思春期ナメんなよ。
私はね、女子高生なのよ。
女子高生ともなれば日々色々あるんだっつーの。
失恋だよ、失恋!!
それも、何年も何年も想い続けた相手にだよ!?
「夏本。お前、どうしたんだ。両目が恐ろしく腫れてるぞ。巨大ミミズでも見たのか?!」
始業チャイムと同時に教室にやって来た物理担当の学年主任が、私の顔を見るなり息を飲んだ。
その声に、クラスメイトが一斉に一番後ろの席の私を振り返る。
「きゃあ、瀬里、大丈夫?!」
「ヤバイぞ、冷やしてこいよ」
皆が心配する中、学年主任は続けた。
「俺も子供の頃、巨大ミミズを見たとたんに眼が腫れてなあ」
思春期ナメんなよ。
私はね、女子高生なのよ。
女子高生ともなれば日々色々あるんだっつーの。
失恋だよ、失恋!!
それも、何年も何年も想い続けた相手にだよ!?