恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
vol.4
暗示
●●●●●●
二時間半後。
美術教室の後は、何故か酷く肩が凝る。
私は美術教室の出入口を避けて壁際に立つと、左右に首を曲げてバキバキと鳴らした。
それから腕を回してフーッと息をつくと、先輩に電話をしようと鞄の中のスマホを探った。
「先輩、終わりました」
『すぐ迎えに行く。待ってろ』
先輩は一言そう言うと、電話を切った。
……無駄無さすぎ。
まあ、ダラダラと話すタイプでないのは分かりきってるけど。
そう思いながらスマホの画面をシゲシゲと見つめていた時、
「夏本瀬里様」
二時間半後。
美術教室の後は、何故か酷く肩が凝る。
私は美術教室の出入口を避けて壁際に立つと、左右に首を曲げてバキバキと鳴らした。
それから腕を回してフーッと息をつくと、先輩に電話をしようと鞄の中のスマホを探った。
「先輩、終わりました」
『すぐ迎えに行く。待ってろ』
先輩は一言そう言うと、電話を切った。
……無駄無さすぎ。
まあ、ダラダラと話すタイプでないのは分かりきってるけど。
そう思いながらスマホの画面をシゲシゲと見つめていた時、
「夏本瀬里様」