恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

災難は突然やって来る

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翌日。

「瀬里、起きなさーい!」

ママが一階から呼ぶ声に、私は眼を閉じたまま顔をしかめた。

……昨日は……なかなか寝付けなくて。

ああ……頭が重い。

休みたいなあ。

でも、ダメなんだ。

私の家には『学校休むと、絵を描いちゃダメ』という掟がある。

……地獄……。

その時、返事をしない私を心配したのか、ママが再び一階から声を張り上げた。

「瀬里、早くー!旬君も待ってくれてるわよー!」
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