恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
ん!?

………旬……?なんで?

片瀬旬は、お隣に住んでる私の幼馴染み。

さっきまでのダルさが吹っ飛び、私はベッドメイキングもしないまま部屋を飛び出すと、階段をかけ降りた。

「瀬里、はよ」

ダイニングに旬が腰かけていて、階段を降りた私を見つめた。

「旬、なんで?」

旬が優しく笑った。

「バスケ部の朝練休みだから瀬里と学校行こうと思って」

やだ、うそ!超うれしーんだけどっ!

「本当?!じゃあ一緒に行こ!待ってて、すぐ用意するから!」

言い終えるなり慌てて二階にかけ上がる私に、旬は苦笑しながら声をかけた。
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