恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
「派閥とは、利害関係が一致した者達の集まりだ。考え方の違う者を排除しようとする者が多い。そして俺達人狼は、人間とは違い、話し合いを優先するよりは力でそれを示そうとするヤツが多い」
やだ、そんなの、先輩が危ない。
翠狼は続けた。
「まず、白狼を支持している白狼派。俺を支持している翠狼派。最後に凰狼ってズル賢い野郎を指示してる凰狼(おうろう)派だ。ちなみに凰狼派は、俺達のように天狼神の子孫ではなく、真神(まのかみ)の子孫だと信じられている。日本にいる人狼は俺達と、その真神の子孫、凰狼派しかいないんだ。ごく少数の凰狼派が俺達の仲間になる決心をしたのは、今から約千年前だ」
せ、千年前!
「ズル賢いって、翠狼より根性悪いって事?!
……痛っ!殴んないでよっ!」
「お前が一言多いからだろーが」
やだ、そんなの、先輩が危ない。
翠狼は続けた。
「まず、白狼を支持している白狼派。俺を支持している翠狼派。最後に凰狼ってズル賢い野郎を指示してる凰狼(おうろう)派だ。ちなみに凰狼派は、俺達のように天狼神の子孫ではなく、真神(まのかみ)の子孫だと信じられている。日本にいる人狼は俺達と、その真神の子孫、凰狼派しかいないんだ。ごく少数の凰狼派が俺達の仲間になる決心をしたのは、今から約千年前だ」
せ、千年前!
「ズル賢いって、翠狼より根性悪いって事?!
……痛っ!殴んないでよっ!」
「お前が一言多いからだろーが」