恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
「瀬里を離せっ!」
一瞬見えた先輩が奥歯を噛み締め、素早く白金の狼に変貌しながら凰狼に牙を剥いた。
狼に変化した先輩は、最初に見た時の大きさとはまるで比べ物にならないほど大きかった。
「きゃあああ!」
私は思わず叫んだ。
「今こそ、真神の力を見せる時だ!白狼を倒せーっ!!」
「皆、白狼に続け!白狼と姫を守れ!」
一斉に人々が狼の姿に変異し、遠吠えや唸り声をあげ、入り乱れた。
どの狼も、普通の大きさじゃなかった。
けどそれが眼の端に留まったのはほんの一瞬で、私は狼の姿になった凰狼にくわえられた。
「あああっ!」
直後にガツン!という衝撃が身体中に走った。
気付いた時には、私もろとも凰狼が倒れ、ザザッという音をたてながら地を滑った。
その身体が、何本もの竹をへし折りなぎ倒す。
一瞬見えた先輩が奥歯を噛み締め、素早く白金の狼に変貌しながら凰狼に牙を剥いた。
狼に変化した先輩は、最初に見た時の大きさとはまるで比べ物にならないほど大きかった。
「きゃあああ!」
私は思わず叫んだ。
「今こそ、真神の力を見せる時だ!白狼を倒せーっ!!」
「皆、白狼に続け!白狼と姫を守れ!」
一斉に人々が狼の姿に変異し、遠吠えや唸り声をあげ、入り乱れた。
どの狼も、普通の大きさじゃなかった。
けどそれが眼の端に留まったのはほんの一瞬で、私は狼の姿になった凰狼にくわえられた。
「あああっ!」
直後にガツン!という衝撃が身体中に走った。
気付いた時には、私もろとも凰狼が倒れ、ザザッという音をたてながら地を滑った。
その身体が、何本もの竹をへし折りなぎ倒す。