恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
vol.8
人狼王の覚悟
●●●●●
天狼神が、俺の身体に降臨したのはすぐに分かった。
憑依じゃない。
身体に入りつつも、ただ後ろから見ている感じで、俺の意思はハッキリしていた。
久しぶりだった。
当時十歳だった俺を、天狼神が王に選んだ時以来の再会だったからだ。
石が俺を選んだあの日も、こんな風に天狼神が俺の身体に降りてきた。
●●●
ー八年前ー
『白狼』
『天狼神様……?』
『いかにも。私はお前を王に選んだ者だ。私の存在を感じ取れるとは、やはりお前は王に相応しい』
天狼神が、俺の身体に降臨したのはすぐに分かった。
憑依じゃない。
身体に入りつつも、ただ後ろから見ている感じで、俺の意思はハッキリしていた。
久しぶりだった。
当時十歳だった俺を、天狼神が王に選んだ時以来の再会だったからだ。
石が俺を選んだあの日も、こんな風に天狼神が俺の身体に降りてきた。
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ー八年前ー
『白狼』
『天狼神様……?』
『いかにも。私はお前を王に選んだ者だ。私の存在を感じ取れるとは、やはりお前は王に相応しい』