恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
不思議だよね。

最初は怖くて仕方なかったのに。

学校中の女子に目の敵にされたくなくて、あの日を後悔した事も確かにあったっけ。

でも今では、あれが私の運命だったんだと思ってる。

私は竹林の祠での先輩を思い出して、思わず眼を細めた。

ああ、プラチナ色の狼に姿を変えた先輩は、凄く素敵で綺麗だったなあ。

それに、カッコいい顔もスタイルも、口は悪いけど本当は優しい性格も、何もかも大好き。

先輩、私、ビックリしたよ。

だって『好き』って、どんどんワガママになるんだね。

あなたを独り占めしたい。
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