恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
それと比例して近くなる、雪野翔の端正な横顔。

ああ、どうか気付かれませんように!

その時旬が、

「瀬里。俺、明日から朝練だから迎えにはいけないけど、週末……楽しみにしてるから」

私を優しく見つめてそう言った。

週末。やだ、嬉しい。

それで私も、思わず旬を見上げて微笑んだ。

「うん!遊園地、楽しみにしてる」

7組の旬と1組の私は校舎が違う。

「じゃあね、旬」

「じゃな、瀬里」

あー、幸せで胸がフワフワする。

その時、
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