恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
「お前、大丈夫かよ」

「何が~?」

あれ、なに今の声。

自分の声じゃないみたいだ。

「お前……酔ったんじゃないのか」

「まっさかあ。酔った事ないから分かんないけど全然平気です。ふはははははっ!」

「…………」

異様なモノでも見るような眼をして一瞬眉を寄せたけど、雪野先輩は黙々とカレーライスを食べ続けた。

「あの先輩、美味しいですか?」

「普通」

「お米で良かったのかなーとか考えちゃって……もしかして人じゃなくて犬用のご飯のがいいのかなー、とか」

「ぶっ殺すぞ」
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