恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
「なんで?!」
気を遣ったつもりが、まさかのミス。
長めの前髪から覗く、不機嫌そうな黒い瞳が私を睨んだ。
「狼だ。間違えんな」
狼……?
「えっ!?犬じゃないの!?」
雪野先輩はグッと眼を細めて苛立ちをあらわにすると、再び私を見据えた。
「ごめんなさい、間違えて……」
あの祠にお供えされていたぬいぐるみがどう見ても犬だったから、先入観が働いちゃって、デカい犬だと思ってた。
そんなこと言うと、今度は確実に仕留められそうだったから、私は口をつぐんで雪野先輩を見つめた。
「お前さ」
気を遣ったつもりが、まさかのミス。
長めの前髪から覗く、不機嫌そうな黒い瞳が私を睨んだ。
「狼だ。間違えんな」
狼……?
「えっ!?犬じゃないの!?」
雪野先輩はグッと眼を細めて苛立ちをあらわにすると、再び私を見据えた。
「ごめんなさい、間違えて……」
あの祠にお供えされていたぬいぐるみがどう見ても犬だったから、先入観が働いちゃって、デカい犬だと思ってた。
そんなこと言うと、今度は確実に仕留められそうだったから、私は口をつぐんで雪野先輩を見つめた。
「お前さ」