君と私の約1年間
「おーいいじゃん!俺も男子の方に立候補しようかな…」
「結構楽だったし、いいと思うよー」
「でもなあ…」
少し困った顔をして呟く彼。
どうしたの?と美加ちゃんが声をかけると苦笑いをして答える。
「俺先生に学級委員やらないって誘われてるんだよなあ」
突然の告白にびっくりする私と美加ちゃん。
誘われてたんだ…。
まああの担任ならやりそうなことだけどさ…。
しかも去年の実力を見てきっと誘ったんだろうな…
「え、ならやればいいじゃん!先生からのお誘いなんてすごいよ!」
美加ちゃんはすごい!!をずっと連呼している。
しかしその一方で
「でも俺やり切れる自信ないんだよなぁ…3年って受験生だし部活の中心になるだろ??」
これを両立しながらやるのって…ちょっとな…っと彼は少し苦笑いをしながら言った。