君と私の約1年間
君と私の恋の始まり
斜め後ろの君
斜め後ろの彼はクラスのムードメーカーで恋愛対象ではないが女の子から好かれていた。
面白いよね!
だの
ノリ良すぎて本当にいい奴!
ってみんなは言う。
でも私にはわからなかった。
だって同じクラス、斜め後ろの席にも関わらず一度も喋っていなかったからだ───。
どこがいいかなんて私には全くわからなかった。
そりゃ話したいって気持ちはあった。
斜め後ろでとても近い席なのに話したことがないって言うのは…ねぇ。
やっぱり気まずいままなのは嫌だしなあ…。
そんなことを考えながら起立の号令がかかり授業が始まろうとしていた。