君と私の約1年間



「あ、辻森さんは何やるつもりなの?」



首を少し傾げ、私に質問してくる野村裕哉。




突如話しかけられは!?と声を上げる。


クラスは一気にシーンとなり、近くの席の子からはクスクスと笑われる。


「辻森ー!授業中だよー」と男子に笑いながら注意される。


みんなも授業中に関わらず私で遊んでくる。



「あーもう!うるさいなぁ!びっくりしただけなの!!」



クラスのみんなにそう言うとすぐに野村裕哉と美加ちゃんの方へと向き話し始めた。




「私は何やるか困ってるんだよー。去年やってた体育係でもいいかなーって思ってたりする」



と笑顔で話した。



久しぶりの会話で…しかもこのクラスになってから初めて話した彼にこんなに笑みを見せるなんて私自身思ってもいなかった。


< 9 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop