私の幼なじみは少し変わっている。
『もし、好きな奴が、お前だったら?』
と、余裕な顔で言われた。
……………………。
『ぇ、えぇ!?
そ!そうだったの?!』
嘘でしょ?!
『そんなん、冗談に決まってんじゃん、
なんでも、信じ込むなよ。』
『な、なんだ、冗談か。』
まぁ、たしかに、
こいつの好きなタイプは、
胸がすごくあって、
ボディーラインが綺麗な女の人だもんな。
ねぇな、私は、うん。
『ほら、はやくここ教えろ。』
『わかったよ、え、えっとね。』
普段ならなんてことのない距離。
なんとも思うわけのない、幼なじみの距離。
“お前って好きな奴いんの?"
なんで、そんなことを聞いたのだろう?
変なこと急に言わないで欲しい。
意識してしまうから。