私の幼なじみは少し変わっている。


『もし、好きな奴が、お前だったら?』


と、余裕な顔で言われた。


……………………。


『ぇ、えぇ!?


そ!そうだったの?!』


嘘でしょ?!


『そんなん、冗談に決まってんじゃん、


なんでも、信じ込むなよ。』


『な、なんだ、冗談か。』


まぁ、たしかに、


こいつの好きなタイプは、


胸がすごくあって、


ボディーラインが綺麗な女の人だもんな。


ねぇな、私は、うん。


『ほら、はやくここ教えろ。』


『わかったよ、え、えっとね。』


普段ならなんてことのない距離。


なんとも思うわけのない、幼なじみの距離。


“お前って好きな奴いんの?"


なんで、そんなことを聞いたのだろう?


変なこと急に言わないで欲しい。


意識してしまうから。



< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop