私の幼なじみは少し変わっている。
『大丈夫だった?美玲?』
そう声をかけてくれたのは、
親友の梨奈。
『大丈夫、大丈夫……、多分ね。』
『多分って、大変だね。幼なじみだと。』
んー?
『まあ、たしかに大変で、
少しウザイとこあるけど、
案外イイヤツだし!』
というと、梨奈が
『そうなんだ~?』
と意味ありげな顔でみてくる。
『何、その顔?』
『わかってるくせに~。』
あぁ、
『いや、だから、良太とはただの幼なじみ。
それ以上でも、それ以下でもないから。
もう、これ梨奈にいうの何回目?!』
そう、梨奈は勝手に私と良太を
くっつけたがるのだ。
『だって、ふたり仲いいんだもん!』
それは幼なじみだから当たり前ではないか?
と心と中でつぶやいた。